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●高校留学インタビュー&座談会
大学受験パネルディスカッション
開催日:2004年1月14日
於:青山こどもの城
去る1月14日(水)、青山こどもの城に於いて、進路ガイダンスと懇親会が行われました。ここでは帰国子女受験を経験したOGOB3名を招いて行われた「進路におけるパネルディスカッション」をご紹介いたします。
パネリスト
オーストラリアOG・OB
金子 真実(かねこ まみ)さん
2003年Strathmore高校修了。
2004年春より明治学院大学国際学部に進学予定。
円谷 俊明(つむらや としあき)さん
2001年Elwood高校修了。
2002年よりメルボルン大学にて物理を専攻。
ニュージーランドOG
後藤 由佳(ごとう ゆか)さん
2003年Nelson College for Girls修了。
2004年春よりフェリス女学院国際交流学部へ進学予定。
司会
磯部 利江子(いそべ りえこ)
ICC国際交流委員会高校留学担当カウンセラー
アドバイザー
瀬戸 篤(せと あつし)
ICC国際交流委員会教育顧問
本日は大学入試を無事パスされた3名の皆さんに集まって頂きました。それでは先輩である皆さんに前半では留学生活全般について、後半は帰国子女受験・自己推薦入試や現地進学について実際にお話を伺って行きたいと思います。
留学生活を振り返って…
磯部: まずは英語について伺ってみたいと思います。皆さん現地に渡ってから、授業内容や日常生活などにおいて英語が分かりはじめたのはいつ頃でしたか?
円谷: 僕ははじめの頃は「Yes」や「No」も分からない状態でしたね、皆さんもそうだったと思いますけど。慣れ始めたのは半年くらいかかったかな、片言くらいは聞けるようになって。話せるくらいになったのは、1年くらい(経ってから)じゃないでしょうか。たぶん個人差があるので、2〜3ヶ月でも普通に会話している人もいますし、3年経ってもなかなか話せない人もいますので、人それぞれだとは思います。
金子: 私の場合、中学校のときは英語が得意科目だったんですが、実際オーストラリアに行って英語だけの生活をしてみると、全然話せなくて聞き取りもできなくて…。話せるようになったのはやっぱり半年くらい経ってからですね。
後藤: 私の場合は中学時代から英語が全然できなくて、結局聞くのも話すのもできないまま留学してしまったんです。現地では寮に入って生活したんですが、それでもやっぱり1年目が終わる頃になってやっと聞き取れるようになりました。これは焦っても仕方のないことなので、徐々に現地の人の話を聞き取れるようになれたら良いのではないかと思います。
磯部: 半年から1年近く英語が分かるようになるまで時間がかかったということでしたが、その間も学校の授業を受けたり、ホストファミリーと話したり、寮でもルームメイトと共同生活したりしていたと思います。その中で英語を話せるように努力していた点があったら教えて下さい。
円谷: 最初にESL(英語集中講座)に半年くらい入っていて、その間は1日中英語の授業になります。その他に新聞記事を読む課題などの宿題が与えられるので、それをこなすうち英語に自然と馴染んでいったように思います。
金子: 私も留学当初は語学センターに2タームくらい通っていました。はじめは他の(クラスメイト)人たちが皆、自分の言いたいことを活発に言い合う雰囲気に圧倒されて何も話せなかったんですが、だんだんその環境にも慣れて、「自分ももっとコミュニケーションを取らないといけないな」と思うようになってから、積極的に話せるようになっていきました。
磯部: 補足させて頂くと、オーストラリア(以下AS)とニュージーランド(以下NZ)では英語の学習スタイルが異なります。NZでは通常の授業と並行して英語のクラスも取っていく学習スタイルですが、ASの場合ははじめに英語のみ1〜数ヶ月(期間は個人差があります)集中し学習するスタイルです。このように両国では英語力を習得するまでのアプローチが違います。それではNZのケースを寮生活を経験した後藤さんに伺ってみたいと思います。
後藤: NZではESOLという英語のクラスと普通の科目の授業を同時進行で受けていくので、はじめは英語が分からないまま「あれもこれも(勉強しなければいけない)」、という状態でしたが、私の場合、寮に入っていたのでルームメイトに宿題を教えてもらったり、分からない言葉があればその場で全部書き出してもらって、チェックして理解していくようにしました。あと日本人の場合、「話せない」と思うと(自分の殻に)閉じこもってしまうように思えたのですが、私はどんな人にも積極的に話しかけていくように努力していました。
磯部: 共通していたのは「分からないなりに積極的に現地の人と話す」姿勢だったと思います。それでも最初は友達作りにも苦労していたんではないかと思うのですが、皆さんは日本人以外の学生とどのようにして友達になっていきましたか?
円谷: 最初のESLでは、日本人だけでなく他の国の留学生も数多くいました。授業のなかでグループワークをしたり、一緒に宿題をしたりするうちに親しくなったりしました。他にも昼休みにサッカーやバスケをしたりして仲良くなりました。何か共通の趣味があると友達が作りやすいと思います。
金子: 私も似たような感じでしたが、「日本のことを教えて」と話しかけられたのがきっかけで、いろいろ話しているうちに仲良くなっていったように思います。
後藤: やはりESOLで友達を作っていくのもひとつの方法だと思います。私の場合、他にも「日本語」のクラスを選択していたので、クラスメイトに日本語を教えることで友達になっていきました。あと図書館で勉強するうちに知り合いになったり、日本人ではなく現地の学生を通じて友達の輪が広がっていった感じですね。
磯部: 皆さんそれぞれだと思いますが、「共通の趣味を通して」友達ができるというのは他の留学生の皆さんからもよく耳にします。学校や地域のクラブに入ったり、休み時間などに同じ趣味を通じて交流していくのは良いきっかけになると思います。他にも同じ留学生同士お互いの気持ちも分かり合えて、自然とお友達になっていくことも多いのではないかと思います。
ホームステイや休日の過ごし方について
磯部: 続いて、ホームステイや休日など、プライベートな時間の過ごし方について教えてもらえますか?
後藤: 私は寮生活だったのですが、放課後は制服から私服に着替えて、よく街や海辺に出かけていました。学期間のホリデー中は期間の長さに関係なく、必ず語学学校に通って自分の英語力をアップするようにしていました。
金子: 学校の宿題があるときはホストファミリーに教えてもらったりしていました。休日は現地の友達と買い物に行ったり、映画を観に行ったりしていました。
円谷: メルボルンに行っている人なら分かると思うんですが…正直言ってそんなに面白い街ではないですよね(笑)。だから、だいたい友達と会って話したり、放課後はスポーツしたり、あとは宿題をしたり、ですね。ホリデー中は旅行が好きなので、友達と一緒にエアーズロックやケアンズ、アデレードなどオーストラリア各地に行って自然を満喫していました。
磯部: 現地は日本に住んでいた頃に比べると随分環境も異なりますので、「娯楽」の選択肢も多くないと思いますが、円谷くんのようにオーストラリアならではの雄大な大自然を観に行ったり、他の街に旅行したり、現地でしか味わえない体験もいろいろあると思いますので、ぜひ皆さんも思い出に残るような体験をしてもらえたらと思います。
進路について
磯部: それでは今度は「進路について」伺っていきたいと思います。円谷くんの場合は、現地進学と帰国子女受験それぞれの準備をしていて、ギリギリまで悩んだ結果、現地進学に決めたんですね。
円谷: 最初は日本の大学へ進学しようと考えていましたが、日本の国立大学の帰国子女受験は3月だったので、正直なところ「3月までずっと受験勉強に明け暮れるのはちょっと大変だな」と思って11月には現地進学を決めました。
金子: 私はだいたい卒業する1年前くらいから「どこの大学に進学したい」というのは決めていて、資料を集めたりしていました。
磯部: 後藤さんはどうでしたか?後藤さんははじめ1年間留学でNZに渡って、現地で卒業留学に切替えた経緯がありましたが、いつ頃から日本の大学に進学することを考えていたのでょうか。
後藤: 私は留学する前から、「日本のどの大学の何学部」まで進路先をある程度絞っていたんですが、高2で留学して、「日本に戻るか、そのまま現地に残るか」どうかで1度悩んで、留学を継続すると決めた後から資料を集めはじめて、進路先を本格的に絞り込んでいきました。
帰国子女受験について
磯部: それでは金子さんと後藤さんに帰国子女受験への対策を具体的に教えて下さい。
金子: TOEFLや小論文の勉強を1年くらい前からしていました。あと留学しているとどうしても漢字を忘れてしまいがちになるので、漢字のドリルをやっていました。
磯部: 帰国子女受験ではTOEFLのスコア提出を義務付けている大学はそう多くはないのですが、提出できるようなスコアがあれば、やはりそれは有利に働くと思いますので、受ける機会があれば何度か受けるように準備しておくことも良いと思います。
後藤: 私は中途半端な時期に留学したので、留学期間が2年間ありませんでした。そのためAO、自己推薦、帰国子女、全て受験したんですが、資料を取り寄せてから要項を見て、大学側に受験資格があるかどうか確認したうえで受験勉強をスタートしました。受験する形によって、小論文だったり、受験英語だったりしました。過去の出題には新聞記事を読み比べてその内容についてまとめる小論文がいくつもあったので、日本から新聞を送ってもらったり、漢字に注意しながら勉強を進めていきました。
磯部: 今のお話にもありましたが、帰国子女受験の場合は「現地の高校における留学期間」が定められています。それには1年以上、2年以上とそれぞれの大学により異なるのですが、皆さんがおぼろげながらも希望している大学があるのであれば、早めに規定を確認しておく必要があります。特に4月に出発して「1年何ヶ月」と2年に満たないで帰国する場合、留学期間を2年間と判断してくれるかどうかは大学によって異なります。ただ、帰国子女受験というのはその窓口となる担当者によって対応が違いますので、交渉もできますから、前もって調べておくことをお勧めします。
磯部: ところでAOや帰国子女受験ではほとんどの場合、小論文が出題されるのですが、どんな対策をしていましたか?
金子: 私は現地に日本語の先生がいて小論文対策に詳しい方だったので、前もって購入していた小論文の問題集を先生にチェックしてもらっていました。
後藤: 私は2002年の年末年始にかけて駿台予備校の小論文のための通信講座に入っていました。現地から問題を解いて日本に送って添削してもらい、直されたところをもう一度やり直したりしていました。
磯部: 留学していると日本語を書く機会も少ないと思いますが、小論文対策の教材を入手したり、通信講座で添削してもらったりしながら受験対策していく学生さんが多いと思います。
さて、受験では面接対策もしていたと思いますが、具体的にはどんなことを準備していましたか?
金子: 「だいたいこういったことが聞かれるだろうな」と予想はしていました。事前に駿台予備校で模擬面接も3回ほど受けていて、それがすごく自信になりました。
後藤: 私も駿台で面接の練習はしていました。面接前に願書提出の際、志望動機を書く段階で自分の意見を整理できるので、面接で何を聞かれても大丈夫だと思えるようになっていきました。
磯部: 帰国子女受験ではかなりの大学で面接試験が実施されます。ところで面接では志望動機というのが大きなポイントとなるのではないかと思いますが。
瀬戸: そうですね。まず願書の中に志望動機を書く欄が大きくとってあると思います。ですからできるだけ早目に願書を取り寄せて、じっくり志望動機を練っておくことが大切だと思います。また志望動機は面接の質問とだいたい重複してくるものですので、志望動機を書いていくうちにおのずと面接準備もできるのではないかと思います。後藤さんの準備は的確だったと思います。
磯部: 帰国子女受験、他国への進学とも、やはり早目に準備を進めていくことがキーポイントなんですね。特に自分は大学で何を学びたいのかを具体的に思い描いておくことが、いずれ志望動機をまとめたり面接を受けたりする際に活きてくると思います。
現地進学について
磯部: 円谷くんはメルボルンの高校からメルボルン大学への進学を決めた訳ですが、進学にあたってVCEなど現地進学への対策を少し具体的に教えてもらえますか?
円谷: 例えば理系なら数学というように、大学によって「この科目は取っておかなければいけない」ということをまずはじめに調べておくことが重要だと思います。それで教科を決めたらVCEに向けて良い点数を取れるように、普段から宿題をしたり、授業内容をきちんと理解しておくことが重要だと思います。秘訣とかは特に何もないですね。
磯部: VCEを含めて英語は特別勉強したりしましたか?
円谷: VCEのスコアが大学に行くのは分かっていたので、普段から宿題などをきちんとしていれば良い点数はもらえるはずだから、と思って取り組んでいたくらいですね。
磯部: VCEは高校の授業がそのまま直結していると思いますので、やはり1番重要なのは普段から学校での勉強を頑張る、宿題や課題をきちんと提出する、といったことだと思います。
ところで現地の大学での授業はどんな感じですか?想像通りのものでしたか?
円谷: 僕の想像していたものとは全く違ったものでした。高校のときは正直いって基礎的なレベルの勉強しかしていなかったので、そんなに大変だと感じることもなかったのですが、大学では進むスピードも速いし、これまで全く見たこともないような内容の勉強をするので、「ついていけない」と言ってしまえばついていけないですね。僕の場合、それこそ図書館で資料を調べながら授業についていくのが精一杯ですね。
磯部: 今はひたすらがむしゃらに勉強してついていくのみ、といったところでしょうか。
後輩へのアドバイス
磯部: それでは最後に後輩の学生さんへひと言メッセージやアドバイスをお願いします。
円谷: そんなに難しく考えないで、自分が行きたい大学、自分がやりたいことに向かっていけば、それなりに楽しい生活になると思います。頑張って下さい。

金子: 実際いろいろ迷っている人もたくさんいると思いますし、私もそうだったんですが、やっぱりやってみないと分からないことも多いので、自分が後悔しないようにやりたいことをやっていけば良い結果が出ると思いますので、頑張って下さい。
後藤: 人に流されないで、自分の目標を高く持って、迷ったときは現地カウンセラーやICCのカウンセラーさんに助けを求めて、どうか頑張って下さい。応援しています!
磯部: 皆さん、今日はどうも有難うございました。
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